FDL 二軸ミキサー
FDL二軸ミキサーの仕組み
高粘度の配合物では、材料全体の循環と局所的なせん断の両方が必要です。循環が不十分だと、高速分散機はディスク周辺だけを強く処理し、離れた材料の動きは遅くなります。
FDLは独立駆動の2本の軸で両方の機能を担います。低速スクレーパー撹拌機がバッチ全体を循環させ、高速分散軸が粉体、充填材、凝集塊を処理します。
低速スクレーパー撹拌機
容器全体の連続的な循環をつくり、PTFEスクレーパーが壁面に付着した材料を混合領域へ戻します。
高速分散軸
分散ディスク周辺に強いせん断を発生させ、粉体の湿潤、凝集塊の解砕、充填材や添加剤の分散を促します。
混合・分散を支える主要構造
FDLは独立駆動の2つの混合機構と、高粘度材料の生産に適した容器操作システムを備えています。最終構成は材料の挙動と工程要件に合わせて選定できます。
適した材料と処理条件
FDL二軸ミキサーは、材料全体の循環と高速分散を同時に必要とする配合物向けです。特に、粘度上昇により容器内の自然な循環が弱まる工程に適しています。
エポキシ接着剤
中・高粘度の接着剤配合物に樹脂、充填材、機能性粉体、添加剤を取り込む工程に適しています。
ポリウレタン接着剤
充填材や添加剤を含む高粘度樹脂系で、材料循環と分散を制御します。
アクリル接着剤
樹脂系で混合、充填材の取り込み、高速分散を同時に行う工程に適しています。
シリコーン接着剤・シーラント
粉体、充填材、添加剤を含む高粘度シリコーン系配合物で、材料の連続循環を支えます。
構造用接着剤・シーラント
工程中に全体循環と局所分散の両方が必要な充填材配合物向けです。
塗料・インキ・パテ
顔料や充填材を含む高粘度の塗料、インキ、パテ、ポリマー系にも応用できます。
FDL二軸ミキサーを選ぶべきケース
FDLは高速分散だけでは足りない工程に有効です。分散機が局所的に高いせん断を与える間、もう一方の軸が材料全体の動きを維持します。
混合と分散の両方が必要
配合物全体の循環と、粉体・充填材・添加剤の高速分散を同時に必要とする場合は、二軸構成を選びます。
粘度により自然循環が制限される
低速スクレーパー撹拌機が高粘度材料を容器内で動かし続ける一方、高速分散機がせん断領域で作用します。
高速分散機1軸では不十分
粘度の高い配合物では、局所的な強いせん断だけでは全体の循環が不足する場合があります。追加の低速軸が全体の材料循環を補います。
FDL二軸ミキサーの技術仕様
標準モデルのデータは装置選定の出発点です。最終的なモーター出力、撹拌機構、工程構成は、実際の配合と生産要件に基づいて確認してください。
| 項目/モデル | FDL-600 | FDL-900 | FDL-1000 | FDL-1200 |
|---|---|---|---|---|
| タンク容量 | 150 L | 500 L | 600 L | 900 L |
| 高速側モーター出力 | 7.5–11 kW | 18.5–22 kW | 22–37 kW | 30–55 kW |
| 低速側モーター出力 | 4–4.5 kW | 7.5–15 kW | 11–30 kW | 11–37 kW |
| 高速ブレード径 | 200 mm | 250 mm | 280 mm | 330 mm |
| 低速撹拌機径 | 570 mm | 860 mm | 960 mm | 1160 mm |
| 高速軸回転数 | 1500 rpm | 1500 rpm | 1500 rpm | 1500 rpm |
| 低速軸回転数 | 90–120 rpm | 60–120 rpm | 120 rpm | 120 rpm |
| 最大昇降ストローク | 700 mm | 950 mm | 1000 mm | 1100 mm |
| 外形寸法(長さ×幅×高さ) | 1750 × 1250 × 2350 mm | 2420 × 1400 × 3106 mm | 2800 × 1700 × 3250 mm | 2800 × 1700 × 3250 mm |
※仕様は標準参考値です。最終的な装置選定は、粘度、密度、配合、バッチサイズ、混合目的、設置条件によって変わる場合があります。
選択可能なFDLミキサー構成
混合部品、速度制御、容器操作方式は、材料粘度、分散目標、生産要件に合わせて選択できます。
二軸混合の標準的な工程フロー
一般的な接着剤や充填材配合物は、次の工程を経ます。実際の順序は配合と生産要件により異なります。
実際の混合順序と処理時間は、配合、粘度、充填材の量、求める最終特性によって異なります。
FDLミキサー選定に必要な情報
二軸ミキサーは容量だけでは選定できません。材料の挙動と必要な処理結果により、モーター出力、撹拌機構、分散構成、容器配置が決まります。
FDLを接着剤生産工程に組み込む
FDLは単独の混合装置として導入できるほか、接着剤生産全体を計画する際に、原料取扱い、移送、排出、充填、包装との組み合わせも検討できます。
原料供給
液体、樹脂、粉体、充填材を配合順序に従って準備・投入します。
FDL二軸混合
主混合工程では、低速循環と高速分散を組み合わせます。
真空処理/移送
真空処理と移送方法は、材料特性と後工程の要件に応じて検討できます。
排出/充填
完成した材料は、生産レイアウトに応じて排出・充填装置へ移せます。
包装
より一体的な生産ラインが必要な場合は、後工程の包装装置も検討できます。
二軸ミキサーに関するよくあるご質問
接着剤、塗料、その他の高粘度配合物にFDLミキサーを検討する際によくある質問です。